異動してから、会社に行くのが辛い。
新しい部署に馴染めない。
相談できる人がいない。
仕事の中身も、自分には合わない気がする。
そんな状態が続いて、「もう辞めたい」「自分が弱いだけなのかな」と考え込んでいませんか?
私は異動を何度か経験していて、その中に、1年間ずっと辛かった時期があります。
上司のマイクロマネジメントの下で、相談もできず、ストレスで体にも影響が出ました。
この記事では、そのときに何が辛く、何に支えられ、どう動いたのかを、私の経験としてお伝えします。
「こうすべき」と断定するものではありません。
いま辛さの中にいる方が、自分の状況を整理するための一つの視点として読んでもらえればと思います。
この記事でわかること
- 異動が辛い・馴染めない・合わないと感じる原因の3つの分け方
- 異動後はいつまで辛い?最初の1週間・3か月・半年・1年の大まかな目安
- 辛かった1年間に、私がやったこと
- 体に影響が出ているときの考え方
- 続けるか動くかを考える3つの視点
異動が辛い…「馴染めない」「合わない」と感じるとき、何が起きているのか
「異動が辛い」と言っても、中身は人によってかなり違います。
まず、自分の辛さがどこから来ているのかを分けてみると、少し整理しやすくなります。
私の場合を含めて、大きく3つに分けて考えています。
辛さ① 仕事の中身が合わない
仕事の内容や領域に、興味が持てない。
この仕事を続けても、この先のキャリアにつながる気がしない。
異動先の仕事がおもしろいと思えないと、毎日の作業が「ただこなすだけ」になります。
私が辛かった時期は、この感覚がとても強くありました。
辛さ② 人間関係で、味方がいない・馴染めない
異動すると、前の部署で築いた「この人に聞けばいい」という関係が、いったんリセットされます。
そのうえ、直属の上司とも相談しにくい状態だと、仕事の悩みを抱える場所がなくなります。
仕事の内容よりも、この「味方がいない」状態のほうが、気持ちには響きました。
辛さ③ 先が見えない
いつまでこの状態が続くのかが、わからない。
異動が数年に一度あるとしても、それまで耐えられるのか、わからない。
先が見えないと、辛さが実際以上に重く感じられます。
辛さが①だけなら、仕事の進め方や考え方で動かせることがあります。
②が大きいときは、環境そのものが原因になっている可能性があります。
③がある場合は、「いつまで」の目安を持つだけでも、気持ちが変わることがあります。
異動後の辛さはいつまで続く?最初の1週間と3か月の目安
「いつまで辛いのか」を知りたい方も多いと思います。
ここでは、目安を先に書きます。
これは私の考える大まかな目安で、特別な根拠があるものではありません。
人や環境によって違います。
- 最初の1週間:覚えることが多く、わからなくて当然の時期。まず状況を把握することに専念する
- 異動後1〜3か月:環境の変化による辛さが大きい時期。辛くて当然と考えて、焦らず情報を集める
- 半年前後:1つの区切り。辛さが変わらないか、むしろ強くなっているなら、原因が「慣れ」ではない可能性を考える
- 1年を超えても変わらない:環境を変えることも、選択肢として考えてよい時期(個人差があります)
私の場合を書きます。
異動直後の1か月は、何もわからず、発言もできませんでした。
そこで、まず業界の知識を勉強しました。
細かいことでも臆せず質問して、組織や事業の現状、背景、課題を把握しました。
そのうえで、自分にできることを決めて、貢献するようにしました。
異動のたびに、最初は毎回ついていけません。
変わったのは、貢献できるまでにかかる期間です。
最初の異動では約1年かかりました。
その後の異動では半年〜9か月、さらに3か月以内と短くなりました。
経験が増え、視野が広がり、何を考えるべきかが洗練されたからだと考えています。
つまり、辛さの長さは、環境そのものと、自分の経験の両方で変わります。
ただし、この目安は「半年たったから動くべき」という意味ではありません。
区切りを決めておくと、「いつまで耐えるのか」という先の見えない辛さが、少し軽くなることがあります。
異動後の期間ごとの目安や、仕事の進め方については、次の記事でも詳しく書いています。

異動が辛かった1年間:味方がいない状態で起きたこと
ここからは、私自身の経験です。
ある異動の先で、1年間、辛い時期が続きました。
その時期の上司は、細かい部分まで指示を出し、進め方を逐一確認してくるタイプ、いわゆるマイクロマネジメントでした。
私の目には、上司は仕事をしているふうに見えましたが、実際の作業の多くは私に任されていました。
同じチームのメンバー2人も、同じように感じていたので、私だけの主観ではなかったと思います。
仕事の内容も領域も、私にはおもしろく感じられませんでした。
そして、この仕事をしていても、キャリアにつながりにくいと考えていました。
いちばん辛かったのは、味方がいなかったことです。
上司からは「なんでも相談して」と言われていました。
ところが、実際に相談すると、怒られる。
内容そのものではなく、話の進め方を細かく指摘されました。
たとえば「相談したいことが何点あるのか、1点目は〜から話すべき」といった具合です。
細かい場面までは覚えていませんが、話の進め方を指摘された記憶があります。
言っていることは、間違ってはいないのかもしれません。
ただ、怒るほどのことではないと、私は感じていました。
そのあとも、仕事の進め方について、「こうあるべき」と繰り返し言われました。
いま思い出しても、嫌な記憶しか残っていません。
そのうちに、相談そのものができなくなりました。
相談できない状態が続きました。
その結果、体に影響が出ました。
期間は1〜2か月ほどです。
原因はストレスだったのではないかと、私自身は考えています。
私にとっては、相談できる環境がなかったことが、辛さの大きな部分だったと考えています。
ここまでのポイント
- 辛さには「仕事」「人」「先行き」の3種類がある
- 私の場合は、とくに「相談できない・味方がいない」が大きかった
- 辛かった時期は1年間。体に影響が出ることもあるため、無理をしすぎないでください
「辞めたい」と思ったとき、私がやったこと
その1年間に、私が実際にやったことを時系列で書きます。
「これが正解」という話ではなく、私の場合にはこうだった、という記録です。
① 我慢しながら、同時に「動く」ことをした
私は、ただ我慢し続けることはしませんでした。
我慢するしかない時期はありましたが、それと並行して、転職しようと動きました。
転職エージェントとの面談を受けて、実際に1社から、内定をもらいました。
ただ、その内定は、本当にやりたいことと違うと感じました。
「逃げの転職だ」と思い、辞退しました。
転職するか、留まるかに、どちらが正解という答えはないと思います。
転職しようと動いたことは、私にとって支えの一つになりました。
一般的にも、逃げ道があると思えるだけで、辛さが少し軽くなることがあると言われています。
② 「自分に必要な経験」と考え直して、留まると決めた
内定を辞退したあと、もう一度、考え直しました。
その結果、この辛い環境も、自分に必要な経験だと思いました。
そして、辛いけれど、現職に留まる決意をしました。
無理やり前向きになる必要はありません。
ただ、私の場合は、「何らかのキャリアの糧になるだろう」と考えたことも、支えの一つになりました。
③ 最終的に、異動が決まった
結果的に、その後に異動が決まり、環境が変わりました。
このときも、会社の都合で決まったもので、私の希望ではありません。
ただ、結果的には、よかったと思っています。
辛さは、環境が変わると終わることがあります。
これは、私の経験から言えることです。
もちろん、環境が変わるのを待ち続けることを勧めるわけではありません。
「いつまで待つか」を、自分で決めておく考え方もあると思います。
ここまでが、私の経験です。
一般論として:社内の選択肢と、相談できる相手
ここからは、私個人の経験ではなく、一般的な話です。
「続けるか、辞めるか」の間には、いくつかの選択肢があります。
社内でできることとして、次のようなものがあります。
- 人事面談や自己申告制度で、異動の希望を伝える(制度がある会社の場合)
- 社内公募制度があれば、別の部署への応募を考える
- 上司以外の先輩や他部署の人など、相談できる相手を持つ
社内の人に相談しづらいときは、社外の人に話すだけでも、気持ちが整理されることがあります。
- 家族や友人、社外の信頼できる人
- 会社の相談窓口や、公的な相談窓口(体や心に影響が出ているときの相談先は、次の章にまとめています)
相談できる場所を、社内だけに限らないことが、孤立を避ける一つの方法です。
体に影響が出ているときは
私自身、辛い時期にストレスで体に影響が出ました。
もし、次のような状態が続いているなら、「気合いで乗り切る」より先に、専門家に相談することをお勧めします。
- 眠れない
- 食欲がない
- 動悸がする
- 朝になると体が動かない
相談先には、次のようなところがあります。
- 会社の産業医
- かかりつけの医師
- 心療内科や精神科などの医療機関
- 厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」の相談窓口
(参考:厚生労働省「こころの耳」)
仕事の悩みで病院に行くのは大げさ、ということはありません。
体からのサインは、早めに受け取ったほうが、選択肢を残せます。
この記事は、医療的な判断をするものではありません。
続けるか動くか:「合わない」「辞めたい」と感じたときの3つの視点
辛さの中にいるとき、「続けるか、辞めるか」の二択で考えがちです。
ただ、実際には、その間にいくつもの選択肢があります。
私なりに整理すると、次の3つの視点になります。
視点① 辛さの原因は、「慣れ」か「環境」か
時間がたてば慣れるものなのか、それとも、人や環境そのものが原因なのか。
後者の場合、時間をかけても変わらないことがあります。
私の場合は、後者の要素が大きいと感じていました。
視点② 体調や気持ちに、影響が出ているか
先ほど書いたとおり、体に影響が出ているなら、優先順位は仕事より体です。
視点③ この環境で、得られるものがあるか
辛い環境でも、学べることがあるなら、期限を決めて続ける選択肢があります。
逆に、得られるものが見つからず、辛さだけが続くなら、環境を変えることを考えてよいと思います。
私の場合は、先に書いたとおり、いったん内定を辞退したあとに考え直して、留まりました。
どちらを選ぶかは、人によって違って当然だと思います。
動くと決める前に、まず「相談」から始めてみる
「動く」といっても、いきなり辞める必要はありません。
私の場合も、転職エージェントと話して選択肢を知ったことは、支えの一つになりました。
もし、転職も選択肢に入れて考え始めているなら、転職エージェントに相談する方法があります。
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ただし、エージェントの面談は、転職を検討している方に向けたものです。
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選択肢を知るだけで、今の辛さの見え方が変わることがあります。
相談した結果、留まる判断をしても構いません。
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「辞めるべきか」の判断基準を、もう少し具体的に整理した記事もあります。

また、異動後に転職を考えるタイミングについては、こちらが参考になると思います。

評価の面から、いまの環境を見直したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ:辛さは「自分の弱さ」とは限らない
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 異動後の辛さには、「仕事の中身」「人間関係(味方がいない・馴染めない)」「先行きが見えない」の3種類がある
- 私の考える大まかな目安は、最初の1週間は状況把握、1〜3か月は辛くて当然、半年が区切り、1年を超えても変わらないなら環境を変えることも選択肢(個人差あり)
- 私が辛かった1年間は、相談できない・味方がいないことが、いちばん辛かった
- 私は、我慢と並行して転職に動き、内定を辞退したあと、「自分に必要な経験」と考え直して留まり、その後の異動で環境が変わった
- 眠れない、食欲がないなど、体に影響が出ているときは、早めに専門家に相談する
- 続けるか動くかは、「慣れか環境か」「体調」「得られるもの」の3つの視点で整理してみる
いま辛さの中にいる方に、一番伝えたいのは、辛いと感じること自体は、あなたの弱さではないということです。
辛さの中でも、できることは少しずつあります。
この記事が、状況を整理する手がかりになればうれしいです。


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