「クリティカルシンキングを学んだけど、具体的な練習方法がわからない…」
そんな悩みを抱えている人は多いはず。
抽象的な理論だけでは頭に残らず、思考のクセも変わらない。
本記事では、演繹・帰納・MECE・ピラミッド構造などを活用して、論理的に考える“思考の練習”を6つ紹介します。
- フレームで自動的に網羅できる
- 自分の主張に穴がないか検証できる
- 構造化された結果から説得力のある結論を導ける
普段の仕事や議論の場で、「論理の型が自然と使える自分」になれる一記事です。
なぜ、論理的思考の訓練が必要なのか?
クリティカルシンキングとは、問題や主張に対して論理的に構造化し、因果や前提を問う技術です。
グロービス式でも語られるように、「論点整理」「横展開」「縦の抽象度」などの思考フレームは、実務での決断を支える基礎になります。
例えば、議論の要点を言語化したいとき、
- 演繹的に主張を検証し、
- 帰納的に仮説を立てて検証し、
- MECEで整理して抜け漏れを防ぐ——
こうした型を使うことで、「説得力」と「再現性」が備わります。
思考訓練6選|論理的フレームを“使う”実践例
① 演繹法(三段論法)で論理性を検証
例:「リモートワークは生産性を上げる」
前提1:集中できる環境=生産性向上
前提2:リモート=集中できる環境
結論:よって、生産性が上がる
→ 問い直し:「集中できる環境」は多数に成り立つ?「生産性」は何で測る?
② 帰納法で仮説とデータを構築
例:「若手社員の早期離職を防ぐには?」
観察:
- 業務内容の不明確さ
- コミュニケーション不足
- 成長実感の欠如
→ 仮説:「期待と現実のギャップ」
→ 次に「1on1」「オンボーディング設計」で検証
③ MECEで要因を網羅的に整理
例:「プロジェクト遅延の原因分析」
- 人(スキル・配分)
- プロセス(見積・工程管理)
- ツール(SaaSの使い勝手)
- コミュニケーション(報連相の遅れ)
→ 対策が“漏れなく重複なく”分類できる
④ ピラミッド構造で主張を明確化
例:「新規ツール導入は費用対効果に合うか」
- 主張:導入は妥当
- 理由1:工数削減の定量効果
- 理由2:他社導入実績が成功例多
- 理由3:初期費用は半年以内に回収
→ 結論が即理解される構造へ
⑤ 反対立場から考える(逆視点の演習)
例:「リモートワーク継続は正解か」
立場:リモート推進派
逆視点で考えると:
- 若手育成機会の減少
- 雑談からの学びが減る
- セキュリティリスク
→ バランスの取れた判断が可能に
⑥ 前提検証による思考の精度向上
例:「転職した方が合っている」
主張:転職すべき
前提:成長できない/評価されない/他社の方が良い
→ 問い直し:成長とは何か?評価の基準は?他社の環境はどうか?
→ 結果:主観が前提になっていた可能性を自覚
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まとめ:論理的思考は“型を使って磨く”
- 演繹・帰納・MECE・ピラミッド構造などの型を意識する
- 自分の主張や課題に、網羅性と論理性を担保する
- 日々の仕事・議論・資料作成などで再現的に使える技術
まずは1つ選んで日常に取り入れてみてください。
思考力が変わると、仕事の質も見え方も自然と変わります。
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