「毎日きちんと働いているのに、上司からの評価が低い…。正直つらい。」
そんな悩みを抱えていませんか?
仕事を頑張っていても評価されないと、自分を否定された気持ちになり、落ち込んでしまいますよね。
私も評価をつけるのがシビアな上司の下、仕事をしていますが、評価されない原因を特定し、適切な仕事の仕方をすることで、きちんと評価されるようになりました。この記事では、そんな体験談を踏まえ、「なぜ上司からの評価が低いのか?」その原因と改善策を整理して紹介します。
この記事を読めば、ただがむしゃらに仕事に取り組むのではなく、評価される仕事の仕方を取れるようになります。
評価が低くなる4つの原因
評価がされない主な原因は、「成果が見えにくい仕事」、「上司との目標値のずれ」、「アピール不足」、「評価制度自体の問題」が考えられます。
それぞれで対策の取り方は異なります。今、自分がどの原因によって評価されていないかを具体的に見ていきましょう。
1. 成果が見えにくい仕事をしている
どんなに頑張っても、成果が数字や目に見える形で表れない仕事は評価されにくいです。
営業であれば、売上に直結するため成果がわかりやすいですが、例えば「サポート業務」「調整役」などは成果が見えにくいです。上司からすると「目立たない=成果がない」と誤解されがちです。
やっている側からするとサポートや調整はかなり大変な時もありますが、はたから見るとスムーズにことが進んでいるとしか捉えられかねないので、やって当たり前・できて当たり前の仕事になってしまいます。
実際に私も、100人程度参加する情報共有のための会議を運営していますが、「情報共有はされて当たり前」という上司からは全く評価されていません。多くの方に協力を得る必要があるので、かなりの労力が必要になりますが、「何のためにやってるの?」と聞かれます。(その上司は、その情報を見て仕事を進めているにも関わらず…)
結構大変なのに成果が見えづらい仕事をしていないか確認してみましょう。
2. 上司との期待値のズレ
「上司が何を期待しているか?」を理解していないと、頑張り方が的外れになることがあります。
例えば、あなたは大型案件Aを進めたいのに、上司は中・小型の案件B,C,Dを進めたいと考えている場合は、いい評価を得られません。
「よくやってるけど、本当はこっち進めてほしかった…」となり、評価が付けづらくなります。
自分のやりたいことをやるなとは言いませんが、上司の期待値を明確にするための話し合いが必要でしょう。
3. 自己アピール不足
日本人は、自己アピールの仕方を知らない人が少なくありません。
「黙っていれば誰かが見てくれるだろう」という考え方は捨てましょう。思ったより誰も見ていないからです。
忙しい上司は細かい努力まで見ていません。同僚の誰かが頑張りを上司に伝えてくれることもありません。
成果を伝えなければ、やっていないのと同じになってしまいます。
4. 会社の評価制度に問題がある
残念ながら、どれだけ頑張っても正しく評価されない組織もあります。
「上司の好き嫌いで決まる」「年功序列が強すぎる」など、適切に成果が評価されない組織もあります。
この場合、努力では解決できず、環境を変えるしかありません。耐えて、将来の希望に賭けられないのなら、動く他ないでしょう。
評価を上げるための4つの方法
評価を上げるには、「上司の期待値を把握する」、「成果を数値化して伝える」、「逐次、状況を報告する」、「環境を見直す」のどれかから始めてみましょう。小さくてもいいです。少しずつ改善していきましょう。
1. 上司の期待値を把握する
「上司が何を求めているか」を確認しましょう。
先にも述べた通り、上司が求めていることと異なることをしていると評価は上がりません。
例えば、ちょっとした会話で「今の仕事で一番大事にしていることは何ですか?」と聞くだけでもヒントになります。また、最近は、タレントマネジメントシステムを導入している会社も多く、目標設定の場を設けられていることも多々あります。
このように、上司と仕事上の目標値をしっかりすり合わせることが、評価を得るはじめの一歩になるでしょう。
2. 成果を定量・数値化して伝える
報告には数値を盛り込んで、具体的な成果を示しましょう。
数字・具体的な事例・他人の声を添えると、上司は理解しやすいです。
たとえば、「お客様から感謝の声を3件いただきました」、「納期を2日短縮しました」、「社内で5人の方と調整できました」、「4件のサポートを行なってます」など、どこからでもいいので数値化しましょう。一度、数値化する癖をつけると、具体的な報告にも数値化の意識が働き、より正確に伝わりやすくなります。その結果、上司とのコミュニケーションも取りやすくなり、仕事も上手く回ります。
実際に、私の上司は数値マニアのため報告に数値を入れないとかなりツッコまれました。しかし、上司の特徴を早めに掴んで、数値を盛り込む対処をすることで、評価され、仕事もスムーズに進められました。
日ごろから定量的に物事を考え、数値を使って報告すれば、成果は正しく伝わります。
3. 逐次、状況を報告する
進捗の共有や報告を細かくしていますか?
常に上司にやっていることを耳に入れておくと、自分のやっていることを正確に伝えることができます。
報告する内容・タイミングは、完了したあとでなくても問題ありません。「ここまで取り組んで、あとこれをやるだけです。」や「ここまでやったんですけど、どうですか?」みたいに相談ベースでも構いません。
こまめに報告しておくことで、上司もあなたの仕事を把握でき、より正確に評価できます。また、上司も安心して進捗を確認できるので、スムーズに仕事を進められるでしょう。
4. 環境を見直す
制度や文化の問題なら、努力しても限界があるので、転職を考えるのが吉でしょう。
会社の制度・文化は一長一短では変わらないからです。
会社も一人ひとりの意見を反映させるわけにはいきません。会社にとって都合のいいこと、個人にとって都合のいいこと、それらの最大公約数をとる必要があるからです。
文化もそうです。古い会社ほど良い文化も悪い文化も慣習的に続いており、社員にとってはそれが当たり前となっています。そのため、制度や文化はあなた「個人」にフィットしていない可能性が大いにあります。
「ここでは正しく評価されない」と感じたら、転職を含めて検討することも解決策です。
まとめ:評価が低い=あなたの価値が低いではない
評価が低いのは、あなたの能力が低いからとは限りません。
「見えにくい」「伝わっていない」「制度に問題がある」など、外的要因も大きいのです。
大切なのは、原因を冷静に整理し、取れるアクションを取ること。
そしてもし改善が見込めないなら、環境を変えることを恐れないことです。
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