「数値化の鬼」書評

本要約
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仕事をする上で「仕事に慣れてきたけど、今後どうやって成長すればいいのか?」と悩むことってありませんか?

そんなあなたに「数値化の鬼」という本をおすすめします。

私も読む前は、数値化って厳しくてきつそうなイメージがあり、何がなんでも目標数値を達成しろ!ていう本だと思いましたが、読んだ後は数値化は怖いものではなく、実務で活かしてみよう、目標を数値化してみようと前向きになれました。

そこで今回は、「数値化の鬼」について紹介したいと思います。

サマリー

一言で言うと、

「仕事を数字で管理し、自分を律することで仕事をできるようになろう」

が、この本のテーマだと感じました。

「数字で管理するのって厳しくない?」
「全てを数字で管理するのって無理だし、それ以外にも大事な要素があるでしょう?」

といったことに対しても「まずは数字で管理することから始めましょう」というのが本書で語られています。
数値化することから始め、その数字に対する成果を上げてから自分らしさが出てくるとのことです。

そのためには、「行動量」に目を向け、目標に対してどれくらい行動して、そのうちどれくらいが成果につながったかを数値化して管理・評価し、改善することが重要であると。

つまり、数値化した目標をPDCAサイクルを回すことで、仕事の成果をあげ、仕事ができる人になるということです。

ここで注意するのは、確率の罠や変数に気をつけることです。
確率の罠については、わかりやすくいうと「アポ取って8割が成約に繋がった」というものです。
同じものを売るとして、10件中8件で目標を達成したからいいとするのか、100件中60件で目標は達成しなかったが件数は多く、より売上につながっているのをいいとするのか、どちらが会社として良いかと考えた時、後者の方が明らかに評価されるべきですよね。
こういったことから、確率を用いて数値化するときは注意しましょう。

また、変数というのは、自分がコントロールできるところとできないところをしっかり見極め、コントロールできるところに目を向けようとのことです。
例えば、医療業界で働いているとすると、政策や法律で決められているところは自分ではコントロールできないのでどんなに努力しても変えようがありません(診療報酬の算定金額等)。
しかし、RPAなどの業務効率化ツールなどは比較的導入がしやすいものとなっています。

このように何が変数となるかを見極めることが大事となってきます。

その他にも注意点はありますが、上記の確率の罠と変数に気をつけて、目標を数値化し、PDCAサイクルを回しましょう!自分を律して成長しよう!というのが本書の内容となります。

印象的な箇所

「数値化する」と聞くと、かなりきつい印象を受けてしまいますが、本書では、達成するために行動に移すのも大事ですが、それと同時に「目標を数値化し、達成できなかったら次にどう改善するか」を大事としています。

つまり、PDCAの「Action(改善)」です。

毎回数値化した目標を達成するのは、最初のうちはかなり難しいと思います。
しかし、達成できなかったことに関して、なぜ達成できなかった自分の行動を振り返り、改善するには何をすべきか、はたまた、「変数」を間違えていないかなど次に繋げることが重要です。

なので、厳しいことを言っている箇所もありますが、なにも「絶対に達成しろ」、「どんな手段を使っても達成しろ」、「達成できない奴はクズだ」とは言っていません(笑)

しっかり、目標を数値化し、行動量を管理し、達成したら次へ、達成できなかったら次はどう改善するのかを着実に行うことで成長をしようとプレッシャーを押し付けられすぎず促してくれます。

私の考え

普段の職場では、管理職やマネージャー等の上司との目標管理を適当にしてはいけないなと思いました。
また、次回の目標設定はしっかり数値化した目標の設定をする必要があるなと思いました。
そうすることで、評価する側もされる側もWin-Winの関係が築けると思うんです。

特に私の職場では、部の明確な方針や目標が掲げられておらず、何を目指して一般職層は行動したら良いかがわかりません。
最近では、その方針や目標に沿った事業提案をしろと上司から命を下されたのですが、雲を掴むような状態で提案資料を作成しております…
このように曖昧なままの方針や目睫は実務にも影響が出ますし、何より時間の無駄になります。
仕事を何度もやり直すことにもなりますし、成長の速度も落ちてしまいます。

その苦労と停滞を二度と味合わないためにも、所属部門の方針や目標が何かを上司に明確にしてもらう必要があります。
そのために、私は年度はじめは、曖昧な目標が掲げられた場合は必ず上司に確認をとり、納得いくまで目標を数値化してもらうことを怠りません。

そこから個人の目標にブレイクダウンされ、具体的な目標、つまり、「数値化」した目標を設定し、行動量を増やし、PDCAサイクルを回していきたいと思います。

上司にもこの本を紹介したいです。(刺さるかわかりませんが(笑))

まとめ

仕事において、目標を数値化し、PDCAを回しながら自らを律し、成長しようというのが本書の内容でした。
そのためにはきちんと上司と話し合い、数値化した目標を立てることが重要です。

また、目標を達成できなかったときは、悲観的になりすぎず、PDCAの「A(改善)」に向けてしっかり「C(評価)」し、次に活かしましょう。

まだまだ数値化に対してのエッセンスが本書に書かれていますので、興味がありましたらぜひお手に取って読んでみてください!

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