「なんとなく今の仕事を続けているけど、本当にこれでいいのか分からない」
「転職も気になるけど、やりたいことも特にない」
——こうした“キャリア迷子”状態に陥っていませんか?
リクルートの調査によると、20〜30代の離職理由として半数以上が「充分なキャリア構築がされない」と答えています(出典:リクルートキャリア『企業情報の開示と組織の在り方に関する調査 2024』)。
つまり、あなただけではなく、多くの人が同じように悩んでいるんです。
この記事では、キャリア迷子を抜け出すための3つの具体的なステップを紹介します。
読めば、今のモヤモヤに整理がつき、「このまま今の仕事を続けるべきか」「動くべきか」の判断ができるようになります。
- 現状を客観的に棚卸しする
- キャリアの軸を明確にする
- 小さな行動から試す
キャリアの迷いは「自分の状態を正しく把握できていない」ことが原因です。感情に流されず、データや事実をもとに整理することで、冷静に判断できるようになります。
① 現状を客観的に棚卸しする
キャリア迷子の多くは、「今の自分のスキルや経験を正しく把握していない」ことが原因です。
まずはこれまでの職歴・スキル・強みを紙に書き出してみましょう。
ポイント
- 今の職場で得られているスキル
- 他社でも通用する経験
- 足りない部分や不安な点
あなたには、今までの業務の中で身についているスキルが確実にあります。
自分には特殊なスキルや経験がないと感じる方も、一度「自分では当たり前」と思っていた業務に目を向けてスキルと経験の棚卸しをしましょう。
その中に自分だけの強みが見つかるでしょう。
厚生労働省のデータによると、業種によって給与水準に150万円以上の差があることがわかっています(出典:厚生労働省『賃金構造基本統計調査』2023年)。
つまり「今の業界に居続けると年収は頭打ち」というケースも。棚卸しは冷静な判断材料になります。
ちなみに、転職を繰り返し、短大卒から30歳で年収1,000万円を超えた『転職と副業のかけ算』の著者motoさんは、1か月に1回職務経歴書を見直していたそうです。
ここまでは難しいかもしれませんが、まずは一度自分のスキル・経験を振り返ってみましょう。
② キャリアの軸を明確にする
「やりたいことがないから動けない」という声もよく聞きます。
その場合は、“やりたい”ではなく“避けたい”を考えるのが有効です。
たとえば、書籍『科学的な適職』(鈴木祐)では、
- ワークライフバランスが崩壊している職場
- 長時間労働が常態化している職場
- 自分の裁量がゼロな職場
- 通勤時間が長い勤務地
は避けるべきと指摘されています。
消去法でも「譲れない軸」が見えてきます。
その中から優先順位をつけることで、自分が大事にしていることが明確になるでしょう。
③ 小さな行動から試す
いきなり転職を決断する必要はありません。
転職だけが解決策ではないからです。
- 社内で情報収集し、異動希望を出すか検討する
- 信頼できる友人に相談する
- 転職エージェントに登録して市場価値を確認する
- 興味のある業界の勉強会に参加し、スキルを身につける
- 副業にチャレンジする
こうした小さな行動でも、今の会社に残るか転職するかの判断に役立ちます。
実際に、リクルートワークス研究所のデータによると、自己啓発をしている人とそうでない人で、成長実感やキャリアの見通しに2倍ほどの違いが出ていることがわかっています(出典:成長実感・キャリア展望(2020年11月版))。
まとめ
キャリア迷子から抜け出す3つのステップは——
- 現状を棚卸しする
- キャリアの軸を明確にする
- 小さな行動から試す
放置していると、評価が上がらず年収も停滞する「キャリアの悪循環」に陥るリスクがあります。
今のキャリアに不安を感じるなら、まずは無料で市場価値をチェックしてみるのがおすすめです。
転職エージェントは、情報収集だけでもOKです。気軽に登録して相談してみましょう。
自分の経歴や価値観を整理するのにも、相談してみるのもありです。
初めての転職活動なら大手のエージェントサービスがおすすめです。
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以下では、キャリア迷子のタイプ診断とタイプ別のおすすめ行動を紹介しています。
自分がどのタイプかを明らかにして、キャリアの迷いをなくしましょう。
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