「異動してから、毎日がつらい…」「このまま続けていて大丈夫?」
そう感じながらも、転職する決断がつかず、立ち止まっていませんか?
異動は職場人生のターニングポイント。ですが、感情だけで判断すると後悔することもあります。
この記事では、心理学やキャリア理論に基づいて、「異動後つらいと感じる理由」から「転職すべきかの判断方法」、そして「客観的な転職判断ツール」まで、丁寧に解説します。
① 異動後に「つらい」と感じるのはなぜか?
異動後に多くの人がつらく感じるのは、以下のような理由が重なりやすいためです。
◆ 新しい環境に適応する負荷が大きい
人間関係・業務内容・評価基準など、すべてが一新されることによって、ストレスが一気に増加します。心理学ではこれを「ライフイベント・ストレス」と呼び、転職や引っ越し並みに大きな負荷とされています。
◆ 成果を出しづらくなった
異動によって、今まで培ってきたスキルや知識が活かせず、パフォーマンスが下がることがあります。評価が下がったり、自己効力感が失われたりすることで、つらさを感じやすくなります。
◆ 自分のキャリアの方向性とズレている
自分が目指すキャリアと異なる部署への異動(例:専門職→営業など)では、「なぜこれをやらないといけないんだろう」とモチベーションを失いがちです。
② つらさから逃げたいだけ?転職すべきかの判断方法
一時的なストレスなのか、本当に環境を変える必要があるのかは、冷静に判断する必要があります。
ここでおすすめしたいのが、『科学的な適職』(鈴木祐 著)で紹介されている「プロコン分析」と「マトリックス分析」です。
◆ プロコン分析:メリット・デメリットを紙に書く
紙に「異動先に残る」「元の部署に戻る可能性を探る」「転職する」などの選択肢を書き、それぞれのPros(メリット)とCons(デメリット)を洗い出します。
→ 感情ではなく、客観的に思考の整理をすることができ自分の本音が見えてきます。
◆ マトリックス分析:重要度と実現度で判断
「自分が大事にしたい価値観」(例:成長できる、ワークライフバランス、収入、裁量の大きさなど)をリスト化し、今の職場や転職先候補がどれだけ実現できそうかをスコアで評価します。
→ 価値観に合う選択肢がどれかを、視覚的に比較できます。
また、『科学的な適職』で紹介されている「徳目」をリストに追加して、今の職場と転職先候補を比較してみるのもいいでしょう。
③ 転職活動を始める=転職しなくていい
ここで重要なのは、「転職活動を始めたからといって、必ずしも転職する必要はない」ということです。むしろ、「選択肢を持つこと」が、あなたの精神的な余裕と判断力を取り戻す大きなポイントになります。
転職エージェントを活用すると、以下のようなメリットがあり、新鮮な視点で自分を見つめ直すことができます。
- 他社の選考を受ける中で、自分の市場価値や希望条件を再確認できる
- 自社と比較することで、「意外と今の職場の方がいいかも」と気づけることもある
- エージェントに相談することで、客観的な視点を持てる
④ 異動後つらいあなたにおすすめの転職エージェント
転職活動を始める際、信頼できる転職エージェントの活用は必須です。特に以下のようなタイプのエージェントが適しています。
◉ パーソルキャリア(doda)
キャリアの悩みに寄り添う面談が丁寧。異動・部署変更など、社内での悩みにも理解が深い。
◉ マイナビエージェント
20代・30代の若手層に強く、異動後のミスマッチ転職を防ぐための相談体制が整っています。また、自分のいた業界に強いエージェントと話すこともできるので、よりその業界での強みを深掘りしてくれます。だからといって、その業界にだけではなく、他業界も紹介してくれるので、幅広く活用できます。
◉ リクルートエージェント
求人数が圧倒的で、異動によって広がったスキルを活かせる業界・職種の提案力が高い。転職サイト『リクナビNEXT』との連携もスムーズで、多様な活用が可能です。
⑤ まとめ|あなたが笑って働ける場所は、きっとある
異動によってつらくなるのは、あなたが悪いわけではありません。
大切なのは、「そのつらさが一時的なものなのか」「環境を変えるべき本質的な理由があるのか」を、冷静に・客観的に判断することです。
転職するか、残るか。
答えは人それぞれですが、「考えずに我慢し続ける」ことが、最もリスクの高い選択肢かもしれません。
まずは、転職エージェントと話してみてください。行動することで、自分の選択肢を取り戻すことができます。
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今回は科学的な適職で紹介された客観的な分析方法を紹介しましたが、転職について具体的に進めたい方は以下の書籍もおすすめです。
興味がある方はぜひ、お手にとってお確かめください。
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